『イン・ザ・プール』で本嫌いが治る

読書が苦手な私が、運命的に出会った本が、奥田英朗先生の『イン・ザ・プール』です。

第127回直木賞候補になった作品。

松尾スズキ、オダギリジョーなどが出演していた同名の映画でも有名ですね。

本を読むのが苦手な私にとって、きっと本来的には映画の方が楽なのです。

楽だということは受け入れやすいし、面白いはず。

でも、映画よりも小説の方が断然面白かった。

それが『イン・ザ・プール』。

この作品は「精神科医・伊良部シリーズ」と呼ばれています。

他に、『空中ブランコ』『町長選挙』があります。

精神科医・伊良部とは、これらの作品の主人公。

伊良部総合病院の息子で、色白デブのマザコン。

注射フェチで、「いらっしゃーい」と迎えた患者にはとりあえず注射を打ちます。

黄緑色のポルシェに乗り、ブランド物を身に付ける様子はまさに成り金。

とても主人公になる人間像とは思えない彼が、結局のところ、患者の症状を改善させていくという物語。

思わず読んでいて笑ってしまった。

そして、読み進むにつれて伊良部のことを好きになってしまった。

ちょっと…不安なこととか、人に言えないこととか、相談してみたくなった。